2008年11月30日

第35話 ヤクザ

黄巾賊の前にヒゲを成敗するのもアリだな。

おいこの傲慢ヒゲ。

言っとくけどな、この俺もだらだらと今の今まで

ただ草履編みだけをしてたわけじゃあない。

俺は村のみんなにかなり好かれていた。

特に若い衆達はいっつも俺について来てた。

生まれもったものだから理由はわからんが。

だからこれはいいと思い、こいつらと共に

なにか商売でも始めようと画策してた。

とは言っても何も特技がない俺達。

せいぜい徒党を組んで用心棒やら自警団っぽい事しか

することなかったけどな。

村を通る商人達を守ってやったり、村の中で

犯罪やらがあったら勝手に犯人を成敗したりした。

ただ最初の頃は評判もよく、村のみんなから

尊敬の眼差しを俺達は向けられていたんだが、

だんだん組織が大きくなるにつれて、

好き勝手する仲間が出てきやがった。

用心棒するのに法外な料金を吹っかけたり、

みかじめ料払わなければ商売させないぞと

ヤクザまがいのことをするようになってきてしまった。

最初の頃は咎めていたんだが、なにぶん大金を目にしたら

俺もつい誘惑に負けて見て見ぬふりをしていた。

これで村の秩序が保たれるならいいと言い聞かせていた。

しかしついに俺たちの悪行が母ちゃんの耳に入ってしまった。

泣いて懇願する母ちゃんにはかなわない。

というか自分が恥ずかしくなった。

だから俺は組織を解体して草履編みをするようになったのだ。

そういうことだヒゲよ。

何が言いたいのかというと、

俺はお前なんかより人望が厚いから、

いつでも村のみんなは俺に味方してくれるんだよ。

少々腕っぷしが強いからっていい気になるなよ。

これから目立った戦功を上げれば別だが、

あまり俺を怒らせないほうがいい 。

ひとまずお前の首は預かる。

次は無いからな偽名のおヒゲちゃんよぉ。


って俺は心に誓った。


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posted by うさんく斎 at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年11月29日

第34話 ヒゲに殴られた

許さない。

簡雍もヒゲも許せない。

お前が人の過去を図々しく俺に語るからだ。

だから俺はヒゲに殴られたのだ。

義兄弟の長兄だぞ俺は。

まして義兵軍の大将だぞ。

それを承知で殴るなんて大した度胸だ傲慢ヒゲよ。

憮然とした態度といい、殴ったことといい

もう我慢ならぬ。

切り捨ててやろうと俺の雌雄一対の剣に手を掛けたら

思い出してしまった。

こいつはあの豚同様に豪傑で、

それを象徴するかの如く握りしめられてる青龍偃月刀。

くそう。

絶対やられるじゃねえか俺が。

村民たちも心配そうに見ている…

ここは一つ寛大な心を見せつけるしかないな。

ははは、戯れよ、許せ。

と思いきり笑ってやった。

これはヒゲの立場のほうが辛くなっただろう。

何本気で怒ってるの?みたいな。

しかし

俺はこの恨み決して忘れぬぞ。

こんな性格じゃこの俺が手を下さぬとも、

いつか殺される運命だろうけどな。

機会があればこの俺が直々に処断してくれるわ。


ヒゲと首と体の三つに切り捨ててくれる。


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posted by うさんく斎 at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年11月28日

第33話 ヒゲの秘密

簡雍も相当関羽の事を嫌っている。

まぁ、さっき傲慢ヒゲに殺されかけたからな。

もう黄巾賊討伐って雰囲気ではない…

図々しい奴が握ってる関羽の秘密とは、

その昔、ヒゲが故郷で講師をしてた頃の事件についてだった。

あの泥棒ヒゲが講師をしてたなんて嘘だと思っていたが、

どうも本当の事だったらしい。

それで、あのヒゲに許嫁がいたらしいのだが、

故郷の悪徳下役人に許嫁をつまみ食いされそうになって、

怒り狂ってその役人を殺してしまったとさ。

そこまではわかる。

この俺も同じ目にあったらそうしていたかもしれん。

ここから簡雍が一気にまくしたてる。

お前は人のことは楽しそうに語るんだな。

理由は何であれ役人を殺したヒゲ。

当然追手が掛かる。

逃げに逃げるもどーんと関所が目の前に来る。

あのなりだからヒゲは目立って仕方無い。

ついに検問に引っかかって、尋問を受けたらしい。

そこで名前を聞かれた時、本名を言うのはまずいので

とっさに関所の関、空を見上げたら大きな雲。

・・・・・・・・

それで羽が生えて逃げれたらいいなと思ったんだろ?

もう、ね簡雍帰っていいよ。

どこで仕入れてきた情報か知らんが、

いくらなんでもそれは無いだろう。

笑いが収まらない。

簡雍が言うにはヒゲの赤黒い顔もすごい理由があって

赤黒くなってるらしいが、

それはまたおいおい聞いてやろう。

笑いすぎて腹が痛いしな。

俺はあの長いヒゲを伸ばしてる理由が知りたいが…

ともかく関羽の名前の由来が本当だったら

これは俺の黒歴史並みに恥ずかしいぞ。


ヒゲさーん、本当なのー?



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posted by うさんく斎 at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年11月27日

第32話 使えないヒゲ

まさか黄巾賊の大将が妖術使いとはな。

まぁ使えるとしても多分張角だけだろう。

うちの豚もあっけなく下っ端を殺せたし。

別に俺が張角を成敗する必要もないしな。

他の奴が代わりにやってくれるのを待つのも手だ。

それまでちょこちょこ手柄を上げればいいだろう。

それにしてもまだまだ着きそうにない。

広陽郡にいるらしい劉焉は首を長くして待ってるだろう。

急がないと劉焉が黄巾賊に殺されてしまうかもな。

せっかくの金づるをみすみす殺されるような事はしない。

気合い入れて進軍を急ぐぞと村民たちを促そうとしたら、

心なしか少なくなってるような気がする。。。

どういうことだ。

まさか脱走か?

おいおい、そりゃ無理やり徴兵したし妖術が怖いのも仕方ないが、

せっかく貧乏な生活から脱却できる機会なのにもったいない。

というか後ろにいた関羽は何やってんだ?

みすみす逃したのか?

使えないヒゲだ。

お前もどう思う?と図々しい奴に聞いたみたら

そんなこと聞いてないのにヒゲの過去を話してきた。

まぁ興味深い内容だったので構わんが。

ヒゲめ覚悟しろ。


赤黒い顔を青ざめさせてやる。


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posted by うさんく斎 at 00:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年11月26日

第31話 呪ってやる

この図々しい簡雍に黄巾賊のことを聞くのもどうかと思うが、

今のこの状態で頼れるのはこいつしかいない。

案の定、ヒゲ同様人を見下した態度になったが、

慣れてるせいか少しは我慢できた。

ほんの少しだけどな。

黄巾賊の大将は張角という奴で、年齢は未詳。

そして張角の弟二人と指揮してるらしい。

一族経営かよ。

図々しい奴が続けて誇らしげに言う。

元々は貧しい農民兄弟だったが、ある日頂角が山菜を採りに行くと

南華老仙という人物に会い、太平要術の書を授けられ、

それを元に修行して妖術や病気を治す力を得て

民衆の信頼を得た頂角は、太平道という宗教を作り

信者に黄色い布を巻かせてどんどん勢力を増していき、

最終的に腐りきった朝廷を倒す為に蜂起したらしい。

それがどんどん手に負えなくなってきて、今ではただの

賊に成り下がったとさ。

なげーよ簡雍。

第一なんだその取って付けたような説明は。

お前もどうせ誰かから教えてもらったんだろ。

棒読みで言うな棒読みで。

眠くなっただろーが。

豚は馬に乗りながらぐぅぐぅイビキをかいてるし。

まぁ、それはともかくとして、だ。

こんな奴らを相手にしようってか?

無理だろ。

妖術だろ妖術。

正気か?

これらが本当ならマジやばいよ。

俺ら普通の人間じゃ相手になりませんって。

マジ帰りたくなった。

こんな奴たちって聞いてないぞ。

高札にちゃんと書いておけよ。

ほんと劉焉覚えてろよ。

いっそのこと張角に弟子入りして、


呪ってやろうか?劉焉!


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posted by うさんく斎 at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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