2008年12月14日

第49話 とぼけるヒゲ

せっかく初陣を勝利で飾ったのに

傲慢ヒゲのせいで台無しだ。

今更俺が敵の大将の程遠志を討ち取ったなんて言っても

みんな信じてもらえないだろうし、

盛り上がってるのに空気読め状態になりかねん。

かなり腑に落ちないがもう手遅れだ。

まぁ部下の手柄は俺の手柄でもあるからな。

証拠に田舎もんが俺を讃えている。

しかしケ茂を殺した豚はともかく、

ヒゲが満足げなのが気に食わん。

確かに俺が華麗に馬で撥ねたのは程遠志のはずだ。

命がけで戦ったのにな。

ヒゲのただの勘違いならまだ許せるが、

明らかに証拠隠滅の為に顔をぐちゃぐちゃにしている。

くそう。

憤懣やるかたない。

が、いつまでもイライラしていても仕方無い。

勇気を振り絞ってこの恩忘れるなよと

浮かれている傲慢ヒゲに耳打ちしてやった。

ヒゲは白々しい顔でとぼけていたが

少しはスッキリした。

ヒゲの一件はいずれ決着をつけようかと思う。

俺の目の前で大将首獲ってきたら認めてやる。

豚はおそらく本物だろう。

あんだけ蛇矛を振り回して突っ込めるんだ。

すごいとしか言いようがない。

だが俺の静止も聞かず突っ込んでいったのは駄目だな。

今回は運がよかっただけかもしれんしな。

いつまでもこんな調子じゃいつか失敗するぞ。

簡雍はいったいどうしたのだ。

初陣なのに逃亡しやがって。

まぁ文官向きだから仕方ないんだろうが、

一応このことを鄒靖に伝えると、

何言ってんの?と驚かれた。

そうだった、あいつは人質として踏み台のところで

捕えられていたんだった。

よかったな簡雍。

俺のおかげでお前の命が助かったんだからな。

感謝しろよ。

そうして俺達は踏み台の元に凱旋する事になった。


これで俺も出世間違いなしだ。


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posted by うさんく斎 at 00:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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