2008年12月23日

第57話 これが現実…

少々緊張しながら陣幕の中に入る。

おおお、こりゃ壮観だ。

左中郎将の皇甫嵩、右中郎将の朱儁が偉そうに座っている。

やたら威圧感のある側近がそう言うので間違いないだろう。

めんどくさいから皇甫嵩を左、朱儁を右とでも呼ぶか。

まぁどっちがどっちでもかまわんが、

そなたが焼き討ちを仕掛けてくれたおかげで

天公将軍張角の実弟、地公将軍張宝・人公将軍張梁率いる

黄巾賊を殲滅させることが出来た。

とさっきの側近が言う。

なんのことやらわからんかったが、

どうもあの失火のおかげで勝てたらしい。

そういえばペテン師に弟達いたんだっけな。

しかも天公・地公・人公将軍だって?

自らそう名乗るなんて凄い奴らだな。

つーか恥ずかしくないのかそんな将軍名。

まぁ天地人で農民たちにはわかりやすいんだろうけどな。

なんにせよ、また俺の歴史に脇役が登場したわけだ。

張角率いる実弟の将軍達に勝ったという事は、

これは今度こそ恩賞もんだな。

これで三連勝だ。

幽州で敵の虚をついて本陣壊滅。

青州で伏勢の計を駆使して敵は潰走。

そしてここ潁川で火計を使い敵を殲滅。

並々ならぬ手柄だぞこりゃ。

しかも両将軍を援護したんだからな。

だが期待していた言葉とは違う、

衝撃の命令を下されてしまった。

北中郎将の盧植が冀州の黄巾賊に手こずっておるから、

そなたの策略を持って援軍に行けとな。

えぇ〜

それは無いっすよ。

俺の勲功を聞いてないわけないだろう?

お前ら官軍が苦労してるのに

俺達は連戦連勝だぞ?

それなのになんの恩賞話もないまま、

ここ潁川に来たばっかなのにまた出陣かよ。

しかも先公の元へだと?

北中郎将ってことはあのジジィ偉いやつだったんだな。

こうなるのわかってたなら逃げ出さなかったのにな。

全く惜しい事をしたわい。

かなり面倒くさいし迷ったがこれは命令だ。

逆らえば俺達が逆賊になってしまう。

んで冀州はどこにあるんだ?



笑いがこみあげてきた。

ここよりずっと北じゃねーかよ。

幽州から潁川に来る途中の地だ。

俺達は一体なんなんだ?

ほんと操り人形にすぎんな。

潁川の黄巾賊は退治したんだからお前らが行けよ。

何のんびり義兵に行かせてるんだよ。

たかだか五百人でどうしろってんだ。

死にに行けとでも申すか?

なーにが将軍だ。

そりゃお前たちもそれなりの勲功があったから

今の地位に就けたんだろうが、

俺達一兵士が命がけで戦ったおかげでもあるんだからな。

そう心の中で息巻いていたが、

重大なことに気づいてしまった。。。


俺達が踏み台じゃねーかよ。




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posted by うさんく斎 at 00:03 | Comment(1) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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