2009年01月06日

第68話 これが常識

ひ、暇だ。

毎日がのんびり過ぎて辛い。

平和な事は良い事だが

こう何もないとやる気が無くなる。

俺達は安喜県に着いて早速村の治安を守ってるのだが、

守るも何もこんな田舎じゃ事件は起こらない。

逆に考えれば俺が赴任したからかもしれんけどな。

俺様の御威光によって民達は幸せそうだ。

張鈞の言う十常侍の「じ」のかけらもないしな。

ヒゲ豚共は民に交じって農作業や家畜の世話をしておる。

図々しい奴は文官向きだから俺の補佐役だ。

うむうむ。

せっせと汗を流すのはいいことだのう。

しっかり働いて俺の評判をもっと上げろ上げろ。

ところがこの平和な時が続かないかもしれなくなった。

朝廷からこの安喜県に巡視しにお偉いさんが来た。

巡視と言うか尋問だなこれは。

巡視官の督郵って野郎が俺に色々突っかかって来る。

なんで俺が犯罪を犯したことになってるんだ?

最初は何がなんやら分からなかったが、

よくよく聞いてみると

酒代を踏み倒したのを告発されたらしい。

あのオヤジか…

なんともしつこい野郎だ。

しかも十常侍の耳に入ってしまい

俺はもうお終いだと督郵はうすら笑みをあげている。

沙汰有るまで謹慎してろと命じられてしまった。

だが朝廷を牛耳る高位宦官の中常侍が

こんな田舎の下っ端役人の事なんか

気にかけるかよと思ったが、

真偽は分からないのでどうしようかと思案していると、

簡雍がいやらしい目つきをしながら寄って来た。

こいつがこういう顔の時は自信がある時だ。

かなり鬱陶しいがここは仕方無い。

なんだと聞いてみると、

袖の下をヒラヒラさせている。

ははぁん。

督郵は最初から俺をどうこうするつもりなどなく、

賄賂をよこせと暗に言ってるのだな。

俺はこういうこと大好きだ。

このご時世不器用でクソ真面目なやつより

長いものに巻かれた奴が出世するんだよ。

図々しい奴と目を合わせお互い高笑いする。

すぐさままとまった金を用意せいと命令し、

ヒゲ豚にも説明をして

明朝にでも挨拶しに行くと決めた。

へへへ督郵どの。

俺は物分かりいい奴だろ?


これからも御贔屓にぃ。



三国志 裏劉備伝 トップへ戻る
posted by うさんく斎 at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第三章 反董卓連合編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。