2009年01月07日

第69話 すべて台無し

ヒゲと豚は俺が督郵に賄賂を贈るのが

なんとも気に入らないらしい。

二人とも説明を受けると憮然とした態度で

さっさと村の居酒屋に繰り出してしまった。

まぁ単細胞のお前たちには

この俺の思慮深い行動は理解できないかもな。

そりゃあ俺だってこんなことはしたくない。

もったいないもの。

だが出世の為の投資と思えば何とも思わない。

これが今の世の流れだからな。

そこんとこは図々しい奴もわかっておる。

嬉々とした態度でいくら包もうかと俺に聞いてくる。

たくさん出したいが所詮田舎の下っ端役人だ。

これで満足するかどうか分からないが、

おいおい追加していけばよいだろう。

細く長く焦らずいこう。

最初に高額を贈れば今後足元を見られかねないからな。

こうして準備を整え床についた。

・・・・・

何だか外が騒がしい。

いつもは雀たちの鳴き声で目覚めるんだが、

今日はちと様子が違う。

寝ぼけながらもよくよく耳を澄ますと

豚がなんだか喚いている。

なんだ?

事件だとしたらこの俺が解決せねばならん。

しかし今までこんな騒ぎになったことがないので

恐る恐る窓の隙間から覗いてみる。

おお、すごい人だかりだ。

その中心にいるのが豚と・・・・



と、督郵じゃないか。

しかも木に縛り付けられて豚に木の枝で殴られている。

おいおいおいおいおい。

何してんだよこの豚野郎。

あわてて外に出て豚を止める。

簡雍は諦め顔でヒゲに捕まっている。

一体何事だと近くの村民に聞くと、

早朝まだ酔いが残ってる豚とヒゲが

督郵を屋敷から引きずり出して

口論になって今に至ったらしい。

督郵は俺に助けてくれとせがむ。

豚を遠くにやりとりあえず縄を解く。

督郵の側近達は無残な姿で捨て置かれてる。

今度は俺が怒られる番だ。


これで何もかも台無しだ…





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posted by うさんく斎 at 00:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第三章 反董卓連合編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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