2008年11月13日

第18話 狡賢い豚

こんなもの朝飯前だとのたまう豚を、

近くの食堂に連れて行く。

ふと疑問に思ったんだが、

この豚はどうみてもただの豚だ。

いや農民かフーテンだろう?

兵士だったらとっくに官軍にいるはずだし、

武術の達人にも見えやしない。

なのにさっきの黄巾賊をぶっ殺した腕前は

どうやって磨いたんだ?

人殺しなんでそうそうできるもんじゃねーぞ。

ははーん。

こいつもどうせ山賊かなんかだな?

そして頭脳明晰な俺と共に義軍で名声を得て

水に流そうって魂胆だろ。

なんて狡賢い豚なんだ。

いつか改めさせてやる。

まぁ、どうせこのままチンケな村にいても出世は見込めないし、

またぞろ黄巾賊が報復しにくるだろうから、

さっさと手なづけて劉焉の所に行こう。

なんてったって親戚だからな。


豚を手土産にな。


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posted by うさんく斎 at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第一章 桃園の誓い編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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