近くの食堂に連れて行く。
ふと疑問に思ったんだが、
この豚はどうみてもただの豚だ。
いや農民かフーテンだろう?
兵士だったらとっくに官軍にいるはずだし、
武術の達人にも見えやしない。
なのにさっきの黄巾賊をぶっ殺した腕前は
どうやって磨いたんだ?
人殺しなんでそうそうできるもんじゃねーぞ。
ははーん。
こいつもどうせ山賊かなんかだな?
そして頭脳明晰な俺と共に義軍で名声を得て
水に流そうって魂胆だろ。
なんて狡賢い豚なんだ。
いつか改めさせてやる。
まぁ、どうせこのままチンケな村にいても出世は見込めないし、
またぞろ黄巾賊が報復しにくるだろうから、
さっさと手なづけて劉焉の所に行こう。
なんてったって親戚だからな。
豚を手土産にな。
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