ふむ。
これは利用できるかもな。
豪傑なら張飛を押さえつけられるだろうから、
暴走してもうまく治めてくれるかもしれん。
ただ強そうなヒゲは俺についてくるだろうか。
何よりこの嘘つきの悪人ヒゲ野郎は信用できんしな。
さぁどうする俺。
ピーンと来た。
俺のご先祖を明かせばいんだ。
信じてくれなかったら母ちゃんにも言ってもらおう。
講師してたぐらいなら理解できるだろう。
そうして俺はかの劉勝の末裔だと明かした。
すごいんだぞ俺は!
ただの子孫だけどな。
豚はキョトンとしている。
しょうがない、単細胞の豚だもんなお前。
肝心のヒゲは微動だにしない。
どうした?信じないのか?
ガタンっ
いきなり立ち上がって食堂を飛び出すヒゲ。
俺と豚も続く。
劉備殿の家はどちらか?
とヒゲが聞くので、
しぶしぶ教えると一目散に俺の家に入っていった。
なんなんだと豚と顔を合わせながら付いていく。
そして気づいた。
酒代を踏み倒してしまった。
後で倍にして返すから許せ。
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