2008年11月18日

第23話 人生損した

勝手に人の家に乗り込んだヒゲが、

なにやら母ちゃんと話している。

必至に女を口説いてるようにも見えるな。

ほんとに劉勝の末裔かどうか聞いているらしい。

お前やっぱり信じてなかったんだな。

俺にちゃんと確かめる前に母ちゃんに聞くなんて失礼なやつだ。

そういう性格は嫌われるぞ傲慢ヒゲめ。

母ちゃんは話を理解したらしく、

奥に引っ込んで古ぼけた木箱を持ち出してきた。

まさかと思うが食いもんじゃねーよな。

母ちゃんが取り出した箱の中身は、

なんとも美しい宝石が散りばめられた一対の宝剣だった。

これは我が家に代々伝わる秘宝、雌雄一対の剣。

志持つ者が一族に現れたら、

この剣を持たせて天下の為に戦う掟。

と母ちゃんが誇らしげに言う。

ほんとにマジ顔でのたまった。

やめてくれ母ちゃん…

いや仮にそれが本当の話だとしても、

俺に一言いわせてくれ。

これ売れば草鞋編みに精進しなくても

よかったんじゃねーか?

そうすればもう少しいい生活が出来てたと思うし、

売った金を役人に掴ませれば、

俺もいい職に付けたかもしれん。

母ちゃん、袖の下ぐらいしてかないとなこの世の中。


あーなんか23年間損した感じだわ。


三国志 裏劉備伝 トップへ戻る
posted by うさんく斎 at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第一章 桃園の誓い編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。