今こそ立ち上がる時だと二人が叫ぶ。
ほんと単細胞だな。
しかし、豪傑の二人が仲間になり俺は劉勝の末裔。
そしてこの雌雄一対の剣があればいいところまでいけそうだ。
お前たち俺の手足になってしっかり働いてくれよ。
俺の言うことを素直に聞くだけでいいんだぞ。
いい日取りを決めて決起集会を行うことになった。
場所は近くの村の豚んちの桃園。
なんでこんな豚が立派な桃園を有しているのだ。
ただの農民じゃなかったのか?
ふん。
どうせ他人から奪った土地に違いない。
いつか白状させて俺が没収してやろう。
豚の分際で偉そうに。
お前にゃ納屋が似合ってる。
そんなこんなで噂を聞きつけた村民たちが、
タダ酒にあやかろうと集まってきた。
さぁ宴会のはじまりだ。
かわいい子いないかな?
と思った矢先、庭の片隅でヒゲと豚が言い争ってやがる。
お前ら…なんでこんな日に喧嘩してんだ。
この単細胞共め。
仕方なく仲裁に入ると、
豚が井戸に隠していた高級肉を
ヒゲが兄貴ヅラして奪おうとしたらしい。
こんなところに隠すほうもアレだが、
やはり関羽は油断ならない男だ。
この泥棒ヒゲめ。
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