だから少しぐらい反目しあっても問題ないか…
しかしこのヒゲは要注意だな。
少し頭がよくて剛腕だからって
少々天狗になってるかもな。
傲慢で自意識過剰な奴なんて誰も付いて来ないぞ。
いつの日か罰が当たると思う。
まぁ俺が出世した後ならそれでもかまわんが。
にしてもこの劉備の下で仲間割れは許さん。
いつかビシっと誰かに言ってもらおう。
君主危うきに近寄らずだしな。
こうしてこの場は上手く収拾できたが、
後ろでこのイザコザを見てた母ちゃんが
思わぬことを口にした。
関羽殿と張飛殿は義兄弟なんだからあなたも加わりなさい。
・・・
正直こんなむさ苦しい奴らと兄弟になりたくない。
しかしこの俺が長兄というなら別だ。
泥棒ヒゲには任せられないし、豚はなおさらだ。
年長のヒゲは納得していないようだったが、
母ちゃんがうまく説得してくれた。
どうもヒゲは母ちゃんに気が、、、、あるわけないか。
まぁこれでますます命令しやすくなったわけだ。
母ちゃんありがと。
「我ら三人、姓は違えども兄弟の契りを結びしからは、
心を同じくして助け合い、困窮する者たちを救わん。
上は国家に報い、下は民を安んずることを誓う。
同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、
願わくば同年、同月、同日に死せん事を!」と、
無理難題なことを誓わされ俺たちは義兄弟になった。
んなこと誓わされてもなぁ。
先にお前らが死んだって、
俺は死ぬつもりないからな。
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