今のこの状態で頼れるのはこいつしかいない。
案の定、ヒゲ同様人を見下した態度になったが、
慣れてるせいか少しは我慢できた。
ほんの少しだけどな。
黄巾賊の大将は張角という奴で、年齢は未詳。
そして張角の弟二人と指揮してるらしい。
一族経営かよ。
図々しい奴が続けて誇らしげに言う。
元々は貧しい農民兄弟だったが、ある日頂角が山菜を採りに行くと
南華老仙という人物に会い、太平要術の書を授けられ、
それを元に修行して妖術や病気を治す力を得て
民衆の信頼を得た頂角は、太平道という宗教を作り
信者に黄色い布を巻かせてどんどん勢力を増していき、
最終的に腐りきった朝廷を倒す為に蜂起したらしい。
それがどんどん手に負えなくなってきて、今ではただの
賊に成り下がったとさ。
なげーよ簡雍。
第一なんだその取って付けたような説明は。
お前もどうせ誰かから教えてもらったんだろ。
棒読みで言うな棒読みで。
眠くなっただろーが。
豚は馬に乗りながらぐぅぐぅイビキをかいてるし。
まぁ、それはともかくとして、だ。
こんな奴らを相手にしようってか?
無理だろ。
妖術だろ妖術。
正気か?
これらが本当ならマジやばいよ。
俺ら普通の人間じゃ相手になりませんって。
マジ帰りたくなった。
こんな奴たちって聞いてないぞ。
高札にちゃんと書いておけよ。
ほんと劉焉覚えてろよ。
いっそのこと張角に弟子入りして、
呪ってやろうか?劉焉!
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