2008年11月29日

第34話 ヒゲに殴られた

許さない。

簡雍もヒゲも許せない。

お前が人の過去を図々しく俺に語るからだ。

だから俺はヒゲに殴られたのだ。

義兄弟の長兄だぞ俺は。

まして義兵軍の大将だぞ。

それを承知で殴るなんて大した度胸だ傲慢ヒゲよ。

憮然とした態度といい、殴ったことといい

もう我慢ならぬ。

切り捨ててやろうと俺の雌雄一対の剣に手を掛けたら

思い出してしまった。

こいつはあの豚同様に豪傑で、

それを象徴するかの如く握りしめられてる青龍偃月刀。

くそう。

絶対やられるじゃねえか俺が。

村民たちも心配そうに見ている…

ここは一つ寛大な心を見せつけるしかないな。

ははは、戯れよ、許せ。

と思いきり笑ってやった。

これはヒゲの立場のほうが辛くなっただろう。

何本気で怒ってるの?みたいな。

しかし

俺はこの恨み決して忘れぬぞ。

こんな性格じゃこの俺が手を下さぬとも、

いつか殺される運命だろうけどな。

機会があればこの俺が直々に処断してくれるわ。


ヒゲと首と体の三つに切り捨ててくれる。


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posted by うさんく斎 at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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