第一印象でわかった。
こいつじゃ黄巾賊平定できないわ。
はっきりいって頼りなさそう。
高札を見て義勇軍300人と共に協力する旨を伝えると、
この踏み台は最初は馬鹿みたいにたいそう喜んでいた。
だが俺の武将としての勲功が全くないと分かると
最初とは一転して態度が変わった。
そりゃ確かになんの働きもないけどな。
つーかあんな田舎に高札立てたからには
誰でもよかったんじゃねーのか?
募集条件を明記しとけよな。
豚は踏み台の態度をみて怒りを全身に表わしている。
おう張飛、今回ばかりは許すぞ。
お前の力を見せてやれぃ。
ヒゲも張飛に続くのだっ。
!
ヒゲは明らかに俺を憐みの目で見てやがる。
完全に馬鹿にしている。
ああ、お前は確かに豪傑だろう。
あの張飛が言うくらいだからな。
俺の目で見たわけじゃないから真相はわからんが、
モヤシの公孫讃よりかは強いだろう。
にしてもその態度は許せん。
これで何回目だ?
そろそろビシっとケジメをつけなければいかん。
俺の強さは単細胞にはわからんだろうが腕っぷしではない。
皆に慕われる人望なんだ。
しかも劉勝の末裔だぞ。
劉焉には効果があるに決まっている。
案の定そのことを伝えると、
またまた踏み台の態度が変わった。
弟とはいかなかったが、甥扱いにしてくれた。
ははは。
ヒゲは苦虫を潰したような顔になってやがる。
お前とは身分が違うんだよ、この平民め。
この乱世では意味がないかも知れんがな、
家柄を気にする奴はどの時代でもいるもんだ。
一応証拠に伝家の宝刀雌雄一対の剣を見せたし完璧だ。
これでヒゲも少しはおとなしくなるだろう。
第一お前は下手人だろう?
ここで踏み台に告発してやってもいいんだぞ?
豚もいい加減あの殺人傲慢嘘つき泥棒ヒゲに
騙されないようになれよ。
さ、ヒゲよ悔い改めるのだ〜。
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