2008年12月11日

第46話 母ちゃんの罠

五里ほど駆け抜けたであろうか。

そろそろ安全地帯に近づいてきたかと思いきや、

目の前の山に新たな軍勢が陣取っている。

多分黄巾賊の本陣だろうか。

おいおい逃げる方向間違えてしまった。

こんな暗闇じゃ仕方無い。

幸いまだ相手はこちらに気づいてないみたいだから

すぐさま反転してこのまま逃げぬこう。

豚にそう言おうとしたら、

そのまま雄たけびを上げて山頂に向かって突っ込んで行ってしまった。

うぉーい。

まずいまずいまずい。

いくら大半が鄒靖軍に突っ込んでいるからって、

松明の明かりを見る限り、まだまだ相手の方が多いぞ。

このまま玉砕なんかしたくねー!

いくら静止しても単細胞だから聞く耳持ててない。

義兵達も後ろからがむしゃらになってついてくるから、

逃げようにも逃げられない。

致し方ない。

短い人生だったなぁ。

こうなりゃ突っ込んで一人でも多く殺してやるわい。

豚の鼻息で俺達に気づいた黄巾賊だったが、

何が起きたかか分かっていないようだった。

これは絶好の機会だ。

黄巾賊の大半は突っ込んでいるから、

まさかここまで俺たちがすぐ来るとは思ってなかったんだろう。

豚は人と思ったら何も考えず自慢の蛇矛を振り回している。

失敗作の蛇矛だが日の目が出てよかったな。

俺も負けじと伝家の宝刀、雌雄一対の剣を装備する。

わははは

こりゃ駄目だ。

馬上からではこの剣は短すぎる。

しかも両刀持ちだから手綱が持てない。

劉備一生の不覚。

母ちゃんの嘲笑ってるってる顔が浮かんでくるぜ。

何でこんな武器持たせたんだよ。

実の息子を陥れるなんてさすがだな。

まさかヒゲと仲良かったから、なにか耳打ちされたのか?


恐るべしヒゲ母ちゃん!

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posted by うさんく斎 at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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