2008年12月13日

第48話 こりゃ黒だわ

全くヒゲも豚も図々しい奴も馬も役たたずばっかだ。

あ、馬は俺の空腹を満たしてくれるからまだマシだな。

しかし一体に何に躓いたんだ?

目を凝らして見ると黄色い布を巻いている。

おそらく黄巾賊の脱走兵だろうか。

どうせなら何か貰っておこうと物色していると

黄巾賊数人がこちらにやってくる。

まずい、体が痛くて逃げられない。

とっさに倒れてる黄巾兵から布をふんだくる。

布を頭に巻いて特技の死んだふりだ。

頼むこのままやり過ごしてくれ・・・

黄巾兵が近くまでやってくると、なにやらざわついている。

大将の程遠志様がどうのこうの言っている。

それ誰?偉い人なの?

副将のケ茂様もやられてしまってはもうダメだとも。

おおお?

どういうことだ?

この俺が轢いた相手は大将の程遠志だって?

こいつぁすごい、大手柄だ。

しかも副将のケ茂という奴も誰かが殺したのか?

敵ながら情けない指揮官たちだな。

何とも拍子ぬけな戦だった。

俺の覇道の中では所詮脇役にすぎんな。

とりあえず黄巾兵が程遠志の死体を運んで帰るのを待ってると、

寒さと怪我のせいか夜が明けるまで寝てしまったらしい。

義兵達がボツボツやってくる。

おお、お前たちも生きていたか。

早速俺の戦功を自慢してやろうと思ったら、

義兵達がとんでもないことを口にしだした。

劉備様大勝利です。

うむうむ。

この俺が大将をやっつけたんだから当たり前だ。

程遠志を関羽様が、ケ茂を張飛様が一刀のもとに・・・・

おい!

何をほざいている。

ケ茂はともかく、程遠志はこの俺が轢き殺したのだぞ。

誰がそんなこと言い始めたんだ?

討ち取るところを見ていたのか?

ちゃんと首実験したのか?

疑問を義兵にぶちまけても答えが出ない。

痛い体を引きずりながら田舎もんのいる本陣に向かうと、

ちょうど勝鬨を上げている所だった。

鄒靖がこちらに気づき、ヒゲ豚を引き連れてやって来た。

劉備殿のおかげで勝てた。

こんなすごい豪傑を部下に持つなんて素晴らしいと褒められた。

ヒゲ豚は誇らしげに首を一つずつ持っている。

張飛の持っている首は綺麗な顔をしているが、

ヒゲの場合は違う。

顔がぐちゃぐちゃになっていて誰だかわからなくなっている。

黒だな。

第一お前逃げたんじゃねーのかよ。


あぁ、してやられたわ

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posted by うさんく斎 at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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