2008年12月25日

第59話 真面目は馬鹿

俺は気が動転していたに違いない。

危うく助けを求めている官軍を

始末するところだった。

我先に突っ込んだが躊躇して良かった。

その間に張飛と関羽が勢いよく

黄巾賊をなぎ倒していった。

さすが豪傑二人組みだな。

お前達は凄いよ。

それなのにこんな軟弱な俺に

付いてきてくれるなんてな。

俺は果報者だ。

すっかり俺は弱気になってしまっている。

張飛はともかく関羽も素直に凄いと思ってしまっている。

ほんとらしくねーな俺。

というかこの時の俺は無気力だった。

俺達がいくら戦果を上げようと状況は変わらない。

お偉いさんの捨て駒にしか過ぎないんだからな。

ヒゲ豚もただ目の前の邪魔な存在を切っているだけだった。

それを見た官軍の顔がぶつぶつの醜い将が歩み寄ってきた。

そなた達のおかげで助かったわい。

礼を言う。

してそなた達はどこへ向かっていたのじゃ?

醜いぶつぶつ面して何を偉そうに。

命助けてやったんだからもっと涙して感謝いたせ。

なーにがそなた達じゃ。

すっかり弱気になっていた俺だったが、

助けた将が余りにも醜かったので、

少々元気が出てきた。

俺は義兵という事を隠し、

盧植のじじぃの所へ援軍に向かうと伝えた。

そしたらなんと盧植は罷免されたとその醜い将が言う。

なんと!

先公が罷免だって?

何をやらかしたんだじじぃは。

何故罷免されたのか醜い将に聞くと、

その醜いぶつぶつの将は董卓と名乗った。

聞いても無いのにいきなり名乗りやがった。

つられて俺も義軍を率いる身と明かしてしまった。

みるみる董卓の顔付きが変わる。

明らかに人を蔑んだ顔だ。

傲慢ヒゲよりも上を行く奴だなこいつ。

まぁ俺も慣れっこだったので適当にあしらう。

こっちのヒゲ豚は憤懣やるかたない顔してたが・・・

もう面倒起こすなよお前達。

恩賞なんか期待してなかったが、

一応助けてもらったのに気を良くしたのか、

董卓は興味深いことを教えてくれた。

盧植は調子に乗りすぎた。

皇甫嵩・朱儁も今にこうなるだろう。

盧植が罷免されて俺が盧植に兵を預かる事になったが、

勝ちすぎても駄目なんじゃわい。

賄賂でも贈って適当にやってりゃいいんじゃ。

せっかくの機会に大事な兵士を失いたくないしのう。

生真面目な奴は馬鹿をみるのじゃ。

とぺらぺら話してくれた。

なるほど。

先公は賄賂も贈らず出すぎたんだな。

それが朝廷の奴らの気に触れたらしい。

しかし一体どうしてだろうか。

官軍が勝たなきゃ朝廷はおしまいなのにな。

何個か疑問が残ったが、これだけはわかった。


董卓とは気が合いそうだ。



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posted by うさんく斎 at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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