2008年12月30日

第64話 ヒゲが払え

洛陽に近づくにつれ、周りも賑やかしくなってくる。

さすが皇帝のいる都だのう。

しかし、せっかく黄巾賊をほぼ平定したのに

付近の農民たちの覇気が全く感じられない。

官軍や俺たちだけがはしゃいでいて

なんとも滑稽に思える。

まだ俺達の住んでいた幽州や田舎の方がマシかもしれん。

まだ実感がないだけなんだと思いたいのう。

ヒゲ、豚、図々しい奴は今後どうするんだろうか。

恩賞次第だから今後の事は後で考えよう。

まぁお前たち個々に恩賞が与えられるはずもないだろう。

お前たちを率いた俺だけが貰うのが筋だ。

そうとなれば今までの態度が物を言うな。

豚はまぁよしとして、ヒゲと図々しい奴は駄目だな。

散々人を馬鹿にしくさって。

お前たち後悔するがよい。

ヒゲと図々しい奴にはびた一文やらんからのう。

豚はちょっと手に負えないところがあるが、

素直で実直だから許すとしよう。

ふふふ楽しみだのう。

さぁいよいよ入洛だ。

皇甫嵩や朱儁、孫堅達が城に入っていく。

さすがの俺でも今回ばかりは城外で待てと下知が来る。

まぁ仕方無いかのう。

今はまだ名もない農民上がりの義兵だからの。

いづれ皆すっとんで俺を迎えに来るだろう。

この俺の計略がなければ勝てなかったんだからな。

母ちゃん楽しみにしてろよ。

立派になった息子が恩賞を携えて帰郷する日は近いぞ。

こうして俺達はしばらく城外で待つこととなった。

適当に陣を張り、ヒゲ豚はさっさと飲みに出かける。

重症の簡雍は一応町医者に診てもらう。

俺も沙汰有るまで飲みに出かけようと思ったら、

聞き覚えのある声で呼びとめられた。

酒を飲みに行く前にこの代金を支払ってくだせぇ。

ん?

何だそれは。

よくよく見るとそれは俺がヒゲと豚と

初めて会った酒屋での飲食代だった。。。

ま、まだ覚えてたのか?

というか酒屋の主人も付いてきたのかよ。

店はどうしたんだ?

ただ今はまだ倍払えるほど余裕がない。

恩賞をもらったら払ってやるし、

それまで待ってくれるなら

更に倍にしてやっからと言い聞かす。

あぶねぇあぶねぇ。

ただあの時一番飲んだくれてたのは

俺でも豚でもないぞ。


ヒゲから徴収しろ。




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posted by うさんく斎 at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第三章 反董卓連合編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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