2009年01月08日

第70話 やっちゃった

すいませんすいませんすいません。

俺は故郷以来の特技である土下座作戦に出た。

こういう時は下手な言い訳はぜず

へりくだって謝り倒すのが一番だ。

しかし督郵は一筋縄ではいかなかった。

督郵であるこの私をこんな目に合わせるなんて

ただではおかないからな。

と捨て台詞を吐き、

ふらつきながら屋敷へ帰って行った。

こいつぁまずい。

張本人である豚の首でも差し出さないと

許してもらえそうにない雰囲気だ。

そりゃそうだな。

賄賂貰えると思いきや

早朝から豚に引きずりまわされてんだもんな。

これで怒らない奴はいない。

とりあえず督郵の治療が終わったら、

賄賂を持って様子を見に行こう。

まだ何とかなるかもしれんからな。

と言うか督郵って人の名前じゃ無かったんだな。

官職の名前だったらしい。

まぁ今となってはどうでもいいが…

ついにやらかしてくれたな張飛よ。

今までも危うい時は多々あったが、

今回ばかりはどうにもならん。

何故あんな馬鹿な真似をしたのだ?

何々、関羽の兄貴にそそのかされてだと?

ほほう。

そういや昨晩お前達は二人で飲んでたんだんだな。

ヒゲがそそのかしたのも許せないが、

そのすぐ感情的になるのはお前の悪いクセだ。

今すぐにでも叩き斬ってやりたいが

それをしたところで何の得にもならない。

ヒゲにも問いただすと、

男として当たり前のことをやったまでだとのたまう。

そりゃ正しい事なんかもしれんけどな、

物事には順序ってもんがあってだな…

と説教してやろうかと思った矢先

督郵からお呼びが掛った。

もう治療が終わったのかと屋敷に向かう。

そこで俺は散々に督郵に罵倒され尽くす。

今回の件は上奏か十常侍に報告するからなと脅され、

もし許してほしいなら慰謝料を渡せと。

もちろん最初から賄賂を出す予定だったから

そっとお金を渡すと中身を見た督郵は笑い出す。

こんなちっぽけな額では話にならん、

もっとたくさんよこせ、

そして美女と宝石を後日屋敷に届け・・・

この時俺は自分でも何をしたのか分からなかった。

気づいたら目の前に督郵の無残な死体がある。

伝家の宝刀の雌雄一対の剣には血がついていた。

とぼとぼと屋敷を出る。

しばらくして屋敷から女中の悲鳴が聞こえた。

関羽も昔役人を殺した。

張飛は督郵を殴り倒した。

そしてこの俺はその督郵を殺した。

自分で言うのもなんだが、

黄巾賊討伐で活躍した義軍の将は


犯罪者集団だな。

posted by うさんく斎 at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第三章 反董卓連合編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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