2008年10月27日

第一章 桃園の誓い編開幕

黄巾賊襲来と度重なる飢饉に疲弊しきった漢の時代、

とある村に草履編みで生計を営む青年がいた。

彼の名は劉備玄徳。

史実や小説では聡明で清廉潔白、志高く人望に厚いと描かれているが、

実際のところはどうだったのだろうか。


時は西暦184年、毎日毎日草履編みで悶々としている劉備の元に、

転機が訪れようとしていた・・・・・
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第01話 俺偉い?

あぁ黄巾賊うぜぇ。

今度は隣村がやられたらしい。

琢県になんか何もねえのによ。何が欲しいってんだ。

自分で働いて稼げよ。

俺なんかピチピチの20代だっつーのに、

できもしねぇ草鞋編みを母ちゃんに無理やりやらされて、

母ちゃん養ってんだぞ。

うーん俺偉い偉い。


つうか母ちゃんも働けよ。


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2008年10月28日

第02話 草鞋うざい

今日も草鞋編み。

昨日も草鞋編み。

たぶん明日も草鞋編み。

外で近所の子供がはしゃいでる。

うっとおしい。

うちの敷地内に勝手に入るなよ。

やたら大きい桑の木があるから、

それによじ登って遊んでいる。


頭から落としてやろうか?


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2008年10月29日

第03話 鉄拳制裁

母ちゃんに殴られた。

死んだ親父にもぶたれたことないのに…

近所の子供達が桑の木によじ登ってうっとおしいから、

その木を切ろうとしただけなのにな。

薪にすればいいじゃんかよ。

まぁ首吊る時には必要かもな。

いつまで草履だけで暮らせるかわかんねーし。

なんにせよ超邪魔。


いつかぶった切ってやる。

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2008年10月30日

第04話 黒歴史

母ちゃんがなにやら昔話をしてきた。

すっかり忘れてた(押し込んでた)、

俺の子供のころの話だった。

俺が切ろうとした桑の木に、

子供の頃の俺がよじ登って

天下を取ってやる的なことを叫んでたらしい。

母ちゃんはなんだか自慢げだが、


これは恥ずかしい。

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2008年10月31日

第05話 期待しすぎ

昔話聞いて思い出したが、

その昔この桑の木を見た偉そうな人が、

この桑の木がある家からは貴人が

生まれるであろうと言ったって

死んだじいちゃんが、死んだじいちゃんがぁっぁぁ

寝言で言ってた。

まぁ、んなわけねーよ。

現実逃避して今までパラサイトしてる

草鞋編みしか能がない俺だよ?


無理無理、絶対無理。


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2008年11月01日

第06話 モヤシ元気か?

もう23歳か・・・

劉元起の叔父さんにやたら気に入られて

援助してもらってたのにな。

ごめんよ。

けどめんどくさいんだもーん。

じいちゃんや親父は小役人だったけど

ちゃんと仕事してたから

俺も見習わないといけないってんで

15歳の時に盧植って先公に勉強見てもらってたんだが、

逃げ出したんだよなぁ。

あれから八年か・・・

一緒に勉強してた公孫讃は元気なんかのう。


あいつは色白のモヤシだからな。


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posted by うさんく斎 at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(1) | 第一章 桃園の誓い編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年11月02日

第07話 盧植のじじいに感謝

近くの村へ草履売りに歩いていたら

広場に高札が立ててあった。

幸い字は読める。

盧植のじじいに感謝だな。

劉焉ってやつが黄巾賊討伐のための

義兵を募集してるんだとよ。

劉焉?同じ苗字じゃねーかwww

どんな野郎だろうな

義軍募らないといけないんなら

大した奴じゃないだろうな多分。

いっそのことこいつを踏み台にして出世だな。


人の上に立つのはこの俺だ。



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2008年11月03日

第08話 あわよくば…

出世には目がくらむが

直接戦うのは俺は優しいから無理だな。

第一怖い。

けど同じ苗字だから親戚かなんかか?

今度母ちゃんに聞いてみようそうしよう。

なんにせよ親戚だったらお金くれねーかなー。


よう兄弟ってならんかな。


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posted by うさんく斎 at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第一章 桃園の誓い編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年11月04日

第09話 母ちゃん大丈夫か?

びっくりした。

母ちゃんに劉焉のこと聞いたみたら

俺は中山靖王劉勝の末裔らしい。

母ちゃんボケたか?

そんなんだったらなんでこんな生活してんだよ。

けど本当だったら・・・俄然やる気出てきた。

俺が劉勝の末裔なら所詮劉焉はやはり踏み台だな。

待ってろよ。


つうか劉勝って誰?


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posted by うさんく斎 at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第一章 桃園の誓い編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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