2008年11月22日

第二章  黄巾賊討伐編開幕

ついに旗揚げをした劉備玄徳一行であったが、

いかんせん昨日今日知り合ったばかりの者たちと、

上手くやっていけるのだろうか?

まして黄巾賊退治など関羽・張飛はともかく

戦の「い」の字も知らない劉備や村民達は、

無事やり遂げられるのか?

演技や正史では華々しいデビューをした劉備だが

実際のところはどうだったのであろうか・・・
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第27話 士気の低下

士気が低い。

旗揚げしたばっかなのに何故だ。

せっかくこの劉備様が挙兵したのに、

ヒゲ豚その他徴兵した村民達の顔色が暗い。

ヒゲ豚は肉争いからなんだかギクシャクしてる。

しかも張飛は自分の矛をチラチラ見ては

溜息をついてやがる。

やっぱ気にしてるんじゃねーか。

五百人からなる村民達はやはり無理に徴兵したり、

略奪したのがまずかったのか。

残念だがあきらめろ。

今は戦時だ。

文句があるならかかってこいや。

これは天命だぞ、天命。

誰だって最初は苦労するもんなんだぞ。

まぁよい。

とりあえず初戦に勝って褒賞を与えてもらえば、

単純なこいつらの事だから心配ないだろう。

それにしても幽州までどれくらいあるんだ?

行けども行けども荒野じゃねーか。

そもそもなんで俺様が自ら向かわなければならないんだ。

頼んでるのはあっちなんだから迎えに来いよ。

途中で黄巾賊に襲われたらどうすんだよ劉焉さんよぉ。


あぁ帰りてぇ。



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2008年11月23日

第28話 人を見下すヒゲ

だらだらと続く行進。

所々に黄巾賊に襲われた後であろう

朽ち果てて人っ子一人いない村がある。

金になりそうな物や食べ物はもちろん無い。

残念。

惨たらしく捨て置かれてる死体の山だけだ…

怖い。

俺達の行く末もこんなんかも。

やっぱ止めておけばよかったと後悔。

張飛はこの惨状を見てワナワナと怒りをあらわにしている。

一人残らず黄巾賊をぶっ殺してやると。

あんま突っ走るなよ。

この豚は目の前の事しか見えないから、

いつか手痛いしっぺ返しを食らうぞ。

それにしても黄巾賊は酷い事をする。

しかし、そんな黄巾賊の事を実はよく知らない俺。

噂でチラホラとしか聞いた事が無い。

巻き込まれたくなかったからな。

だが敵を知らなければ勝てないので、

ヒゲに黄巾賊について聞いてみた。

そしたらあいつ、えっ知らないの?みたいな顔しやがった。

バーカ知らないんじゃねぇよ。知る気おこらなかったんだよ。

まさか俺が挙兵するなんて思わなかったからな。

しかし聞いた相手が悪かった。

とくにヒゲには悟られたくなかった。

こいつはどうも人を見下す癖がある。失敗したな。

そこで俺は、

いや、知ってるんならよい、ならば村民達に色々教えてやってくれ、と

とっさに言い返してやった。

またも怪訝そうな顔を浮かべたヒゲだったが、上手く危機を脱せた。

やはり俺は頭がいいな。


いつかヒゲを唸らせてやる。


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2008年11月24日

第29話 恩でも売っとくか

俺の言うことを聞いたヒゲは後方の村民達の元へ下がり、

先頭は俺と豚。

豚は黄巾賊の所業に怒りが収まらないらしく、

本当の豚みたいにぶふぅぶふぅと気勢が良い。

今黄巾賊が襲来してきても豚一人で何とかなりそうだ。

心強いが今後余計な事をしそうで怖い。

まぁ、口うるさいヒゲよりかはマシかもしれないが、

このまま黄巾賊のことを何も知らないのはまずい。

しかし、豚にだけは聞きたくない。

聞くまでもなくこいつは知らないだろうしな。

さてどうするかと思案していると、

後ろのほうから聞きなれた呼び声が聞こえた。

よーく見てみると簡雍だった。

あいつは俺の幼馴染で幼少の頃はよく一緒に遊んでた仲だった。

最近ではあいつの図々しい性格のせいか周囲に邪険にされて、

家に引きこもってたらしい。

ズケズケ物を言うし遠慮なしで無頓着な所があったから

俺も苦手だったんだよなぁ。

面倒だなと思いつつどうしたんだろうと見ていると、

後方でヒゲに捕まってるではないか。

村民たちに不審者だと密告されたらしい。

あいつ嫌われてたからなぁ…

このままヒゲに殺されても構わないが、

ひきこもりがわざわざ出てきたんだ、助けてやろう。


絶対恩返ししろよ。


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2008年11月25日

第30話 どうせ捨て駒

ヒゲは得意げに俺に簡雍を差し出してきたが、

俺と簡雍は同郷で幼馴染だと説明してやると、

ヒゲはあからさまに憮然とした態度になった。

ざまぁみろ。

というか主君に向かってその態度はなんだよ。

義兄弟だからっていい気になるなよこの傲慢ヒゲ!

普通なら打ち首もんだぞ。

いくら村民に懇願されたからと言っても、

勝手なことをするからだ。

お前の傲慢な態度が招いた結果だよ。

空気が一段と悪くなってしまったので、

ふてくされている傲慢ヒゲをおいて先頭まで戻った。

さて一体どうしたのだと簡雍に問うと、

どうもこいつも連れてって欲しいらしい。

引きこもってるのも楽じゃないし、キッカケがあれば

家を出るつもりだったと。

決して村民達に邪険にされてたから引きこもってたわけじゃない、

好機を伺っていたんだと胸を張ってやがる。

そこまで見栄張らなくてもいいと思うが、これは都合がいい。

気に入らない奴だが、連れて行ってやれば奉公するだろう。

こいつも頭がそこそこいいから色々役にたつかもしれんしな。

お前の図々しさがあれば外交や交渉とか上手く行くかもしれんし、

失敗したら地獄で引きこもらせればいい。

お前も今日からこの劉備様の捨て駒だな。

まず手始めにこいつに黄巾賊の事を色々聞いてみよう。

どうせ誇らしげに語るんだろうが、


ヒゲよりかはマシだ。


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2008年11月26日

第31話 呪ってやる

この図々しい簡雍に黄巾賊のことを聞くのもどうかと思うが、

今のこの状態で頼れるのはこいつしかいない。

案の定、ヒゲ同様人を見下した態度になったが、

慣れてるせいか少しは我慢できた。

ほんの少しだけどな。

黄巾賊の大将は張角という奴で、年齢は未詳。

そして張角の弟二人と指揮してるらしい。

一族経営かよ。

図々しい奴が続けて誇らしげに言う。

元々は貧しい農民兄弟だったが、ある日頂角が山菜を採りに行くと

南華老仙という人物に会い、太平要術の書を授けられ、

それを元に修行して妖術や病気を治す力を得て

民衆の信頼を得た頂角は、太平道という宗教を作り

信者に黄色い布を巻かせてどんどん勢力を増していき、

最終的に腐りきった朝廷を倒す為に蜂起したらしい。

それがどんどん手に負えなくなってきて、今ではただの

賊に成り下がったとさ。

なげーよ簡雍。

第一なんだその取って付けたような説明は。

お前もどうせ誰かから教えてもらったんだろ。

棒読みで言うな棒読みで。

眠くなっただろーが。

豚は馬に乗りながらぐぅぐぅイビキをかいてるし。

まぁ、それはともかくとして、だ。

こんな奴らを相手にしようってか?

無理だろ。

妖術だろ妖術。

正気か?

これらが本当ならマジやばいよ。

俺ら普通の人間じゃ相手になりませんって。

マジ帰りたくなった。

こんな奴たちって聞いてないぞ。

高札にちゃんと書いておけよ。

ほんと劉焉覚えてろよ。

いっそのこと張角に弟子入りして、


呪ってやろうか?劉焉!


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posted by うさんく斎 at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年11月27日

第32話 使えないヒゲ

まさか黄巾賊の大将が妖術使いとはな。

まぁ使えるとしても多分張角だけだろう。

うちの豚もあっけなく下っ端を殺せたし。

別に俺が張角を成敗する必要もないしな。

他の奴が代わりにやってくれるのを待つのも手だ。

それまでちょこちょこ手柄を上げればいいだろう。

それにしてもまだまだ着きそうにない。

広陽郡にいるらしい劉焉は首を長くして待ってるだろう。

急がないと劉焉が黄巾賊に殺されてしまうかもな。

せっかくの金づるをみすみす殺されるような事はしない。

気合い入れて進軍を急ぐぞと村民たちを促そうとしたら、

心なしか少なくなってるような気がする。。。

どういうことだ。

まさか脱走か?

おいおい、そりゃ無理やり徴兵したし妖術が怖いのも仕方ないが、

せっかく貧乏な生活から脱却できる機会なのにもったいない。

というか後ろにいた関羽は何やってんだ?

みすみす逃したのか?

使えないヒゲだ。

お前もどう思う?と図々しい奴に聞いたみたら

そんなこと聞いてないのにヒゲの過去を話してきた。

まぁ興味深い内容だったので構わんが。

ヒゲめ覚悟しろ。


赤黒い顔を青ざめさせてやる。


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2008年11月28日

第33話 ヒゲの秘密

簡雍も相当関羽の事を嫌っている。

まぁ、さっき傲慢ヒゲに殺されかけたからな。

もう黄巾賊討伐って雰囲気ではない…

図々しい奴が握ってる関羽の秘密とは、

その昔、ヒゲが故郷で講師をしてた頃の事件についてだった。

あの泥棒ヒゲが講師をしてたなんて嘘だと思っていたが、

どうも本当の事だったらしい。

それで、あのヒゲに許嫁がいたらしいのだが、

故郷の悪徳下役人に許嫁をつまみ食いされそうになって、

怒り狂ってその役人を殺してしまったとさ。

そこまではわかる。

この俺も同じ目にあったらそうしていたかもしれん。

ここから簡雍が一気にまくしたてる。

お前は人のことは楽しそうに語るんだな。

理由は何であれ役人を殺したヒゲ。

当然追手が掛かる。

逃げに逃げるもどーんと関所が目の前に来る。

あのなりだからヒゲは目立って仕方無い。

ついに検問に引っかかって、尋問を受けたらしい。

そこで名前を聞かれた時、本名を言うのはまずいので

とっさに関所の関、空を見上げたら大きな雲。

・・・・・・・・

それで羽が生えて逃げれたらいいなと思ったんだろ?

もう、ね簡雍帰っていいよ。

どこで仕入れてきた情報か知らんが、

いくらなんでもそれは無いだろう。

笑いが収まらない。

簡雍が言うにはヒゲの赤黒い顔もすごい理由があって

赤黒くなってるらしいが、

それはまたおいおい聞いてやろう。

笑いすぎて腹が痛いしな。

俺はあの長いヒゲを伸ばしてる理由が知りたいが…

ともかく関羽の名前の由来が本当だったら

これは俺の黒歴史並みに恥ずかしいぞ。


ヒゲさーん、本当なのー?



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posted by うさんく斎 at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年11月29日

第34話 ヒゲに殴られた

許さない。

簡雍もヒゲも許せない。

お前が人の過去を図々しく俺に語るからだ。

だから俺はヒゲに殴られたのだ。

義兄弟の長兄だぞ俺は。

まして義兵軍の大将だぞ。

それを承知で殴るなんて大した度胸だ傲慢ヒゲよ。

憮然とした態度といい、殴ったことといい

もう我慢ならぬ。

切り捨ててやろうと俺の雌雄一対の剣に手を掛けたら

思い出してしまった。

こいつはあの豚同様に豪傑で、

それを象徴するかの如く握りしめられてる青龍偃月刀。

くそう。

絶対やられるじゃねえか俺が。

村民たちも心配そうに見ている…

ここは一つ寛大な心を見せつけるしかないな。

ははは、戯れよ、許せ。

と思いきり笑ってやった。

これはヒゲの立場のほうが辛くなっただろう。

何本気で怒ってるの?みたいな。

しかし

俺はこの恨み決して忘れぬぞ。

こんな性格じゃこの俺が手を下さぬとも、

いつか殺される運命だろうけどな。

機会があればこの俺が直々に処断してくれるわ。


ヒゲと首と体の三つに切り捨ててくれる。


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posted by うさんく斎 at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年11月30日

第35話 ヤクザ

黄巾賊の前にヒゲを成敗するのもアリだな。

おいこの傲慢ヒゲ。

言っとくけどな、この俺もだらだらと今の今まで

ただ草履編みだけをしてたわけじゃあない。

俺は村のみんなにかなり好かれていた。

特に若い衆達はいっつも俺について来てた。

生まれもったものだから理由はわからんが。

だからこれはいいと思い、こいつらと共に

なにか商売でも始めようと画策してた。

とは言っても何も特技がない俺達。

せいぜい徒党を組んで用心棒やら自警団っぽい事しか

することなかったけどな。

村を通る商人達を守ってやったり、村の中で

犯罪やらがあったら勝手に犯人を成敗したりした。

ただ最初の頃は評判もよく、村のみんなから

尊敬の眼差しを俺達は向けられていたんだが、

だんだん組織が大きくなるにつれて、

好き勝手する仲間が出てきやがった。

用心棒するのに法外な料金を吹っかけたり、

みかじめ料払わなければ商売させないぞと

ヤクザまがいのことをするようになってきてしまった。

最初の頃は咎めていたんだが、なにぶん大金を目にしたら

俺もつい誘惑に負けて見て見ぬふりをしていた。

これで村の秩序が保たれるならいいと言い聞かせていた。

しかしついに俺たちの悪行が母ちゃんの耳に入ってしまった。

泣いて懇願する母ちゃんにはかなわない。

というか自分が恥ずかしくなった。

だから俺は組織を解体して草履編みをするようになったのだ。

そういうことだヒゲよ。

何が言いたいのかというと、

俺はお前なんかより人望が厚いから、

いつでも村のみんなは俺に味方してくれるんだよ。

少々腕っぷしが強いからっていい気になるなよ。

これから目立った戦功を上げれば別だが、

あまり俺を怒らせないほうがいい 。

ひとまずお前の首は預かる。

次は無いからな偽名のおヒゲちゃんよぉ。


って俺は心に誓った。


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posted by うさんく斎 at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二章 黄巾賊討伐編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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