2008年12月29日

第三章 反董卓連合編開幕

黄巾の乱にて数々の戦功をあげた劉備玄徳率いる義軍達。
何回も恩賞を手にする機会があったものの、
結局平定するまで沙汰がありませんでした。
そしていよいよ皇帝がいる洛陽へ凱旋。
ついに恩賞を手にすることができるのでしょうか。
そして劉備の望みどおり朝廷は乱れに乱れ、
また新たな黒影が近くまで来ているのでした…
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2008年12月30日

第64話 ヒゲが払え

洛陽に近づくにつれ、周りも賑やかしくなってくる。

さすが皇帝のいる都だのう。

しかし、せっかく黄巾賊をほぼ平定したのに

付近の農民たちの覇気が全く感じられない。

官軍や俺たちだけがはしゃいでいて

なんとも滑稽に思える。

まだ俺達の住んでいた幽州や田舎の方がマシかもしれん。

まだ実感がないだけなんだと思いたいのう。

ヒゲ、豚、図々しい奴は今後どうするんだろうか。

恩賞次第だから今後の事は後で考えよう。

まぁお前たち個々に恩賞が与えられるはずもないだろう。

お前たちを率いた俺だけが貰うのが筋だ。

そうとなれば今までの態度が物を言うな。

豚はまぁよしとして、ヒゲと図々しい奴は駄目だな。

散々人を馬鹿にしくさって。

お前たち後悔するがよい。

ヒゲと図々しい奴にはびた一文やらんからのう。

豚はちょっと手に負えないところがあるが、

素直で実直だから許すとしよう。

ふふふ楽しみだのう。

さぁいよいよ入洛だ。

皇甫嵩や朱儁、孫堅達が城に入っていく。

さすがの俺でも今回ばかりは城外で待てと下知が来る。

まぁ仕方無いかのう。

今はまだ名もない農民上がりの義兵だからの。

いづれ皆すっとんで俺を迎えに来るだろう。

この俺の計略がなければ勝てなかったんだからな。

母ちゃん楽しみにしてろよ。

立派になった息子が恩賞を携えて帰郷する日は近いぞ。

こうして俺達はしばらく城外で待つこととなった。

適当に陣を張り、ヒゲ豚はさっさと飲みに出かける。

重症の簡雍は一応町医者に診てもらう。

俺も沙汰有るまで飲みに出かけようと思ったら、

聞き覚えのある声で呼びとめられた。

酒を飲みに行く前にこの代金を支払ってくだせぇ。

ん?

何だそれは。

よくよく見るとそれは俺がヒゲと豚と

初めて会った酒屋での飲食代だった。。。

ま、まだ覚えてたのか?

というか酒屋の主人も付いてきたのかよ。

店はどうしたんだ?

ただ今はまだ倍払えるほど余裕がない。

恩賞をもらったら払ってやるし、

それまで待ってくれるなら

更に倍にしてやっからと言い聞かす。

あぶねぇあぶねぇ。

ただあの時一番飲んだくれてたのは

俺でも豚でもないぞ。


ヒゲから徴収しろ。




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posted by うさんく斎 at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第三章 反董卓連合編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月31日

第65話 出世と罠

今日も恩賞の使いは来なかったな。

一体いつになったら俺達義軍に

嬉しい沙汰があるのだろう。

もう一週間になるぞ。

その間に皇甫嵩は左車騎将軍、

朱儁は右車騎将軍に昇進したらしい。

弱虎の孫堅に至っては別部司馬という

たいそう立派な官を得りやがった。

しかも黄巾賊の残党の辺章と韓遂とやらが

ぶつぶつ董卓おひざ元の涼州で反乱を起こしたため、

ぶつぶつの援軍として皇甫嵩と共に行っちまった。

俺達は無駄に時を過ごしている。

かといって宮中に押し入ることなんぞ出来ない。

一体どうすればよいのだ?

恩賞があるないに関わらず教えてくれよ。

無いなら無いでこっちもやりようがあるからさぁ。

城の中から何人かお偉いさんが出て来るので、

あのぉ、

と声を掛けても蔑んだ目で見下され無視ときたもんだ。

いよいよどうにもならなくなってきた。

とそこへいかにもいかにも清廉潔白そうな

じいさんが歩み寄ってきた。

このじいさんは後漢の郎中、張鈞と名乗る。

城の周りで怪しげにたむろしている俺達を

不審に思って声を掛けてきたのだと。

事の顛末を説明すると張鈞は怒り心頭で、

なんとかしてやると約束してくれた。

まぁちょっと色付けて過大報告したけどな。

それが功を奏してどうやら恩賞に預かれるかもしれん。

もう数日待てと言われた俺達は、

心躍らせながらヒゲ豚と共に前祝いを上げる。

やっと現実味が帯びてきたわい。

二日後、約束どおり張鈞が俺達の元へやってくる。

なんと俺は中山府安喜県の県尉になる事が決まったらしい。

県尉と聞いてもピンと来なかったが、

どうやら県の治安を守る仕事らしい。

どうせなら太守にさせてもらいたかったが、

せっかくの出世だ。

大人しく頂いておこう。

だが何故俺達が恩賞を貰えなかったのかを

聞いた俺は愕然とした。

すべて孫堅が仕組んだことだったらしい。

な、なんだと。

俺が弱虎になんかしたか?

心当たりがない。

もう少し詳しく張鈞に聞いてみることにした。

なんにせよ俺には敵が多いのう。


そんなに僻むな弱虎孫堅!




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posted by うさんく斎 at 01:44 | Comment(1) | TrackBack(0) | 第三章 反董卓連合編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年01月03日

第66話 喜べ庶民共

張鈞になぜ孫堅が俺の事を

恨んでいるか詳しく聞いてみた。

張鈞も直接本人から聞いたわけでは無いので

定かではないらしいが、

俺の配下の簡雍の無礼のせいだと。

たいそう失礼な言葉を孫堅にぶつけたらしい。

張鈞はそう肩を落としながら言い、

そういう迷惑な家臣は俺にとって有益ではないから

さっさと追放して関わらないほうがいいとまで

助言してくれた。

また図々し奴のせいか。

まぁ心当たりはあるな。

俺が孫堅に賄賂疑惑を持ったのだからな。

しかし図々しい奴は黄蓋に成敗されたから

それでおあいこにしてくれよ。

男のくせに地位を利用して卑劣な野郎だ。

ヒゲ以上に傲慢なやつだ。

ヒゲと弱虎を一度戦わせてみたいわい。

俺の周りはぶつぶつといい傲慢な奴が多い。

そいつらをぎゃふんと言わせれるのは

やはり俺しかいないはずだ。

腹の虫が治まらないが今は我慢の時じゃ。

安喜県の県尉を務めあげて、

さらに出世してやろう。

相当田舎町らしいから人民を掌握してくれるわ。

くっくっくっく。

俺の人望の厚さで天下を取ってやる。

俺は義兵を解散して安喜県に向かう。

図々しい奴は今回ばかりは許してやろう。

俺が吹っ掛けた話だし、

今あいつは虫の息になっておるからな。

なんとも慈悲深い役人様のこの俺。

張角みたいに蜂起するのもたやすそうだ。

県民は首を長くして待ってるだろうし急ごう。

喜べ庶民共。


最高の役人様が赴任するん
だからな。




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posted by うさんく斎 at 20:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第三章 反董卓連合編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年01月05日

第67話 捨て置けい

出立の前に張鈞から気になる言葉を掛けられた。

十常侍には気をつけなされい、と。

十常侍?知らんな。

人か組織かもわからんのに

何を気をつければよいのだ。

張鈞から直接聞いても良かったが、

世間知らずと心配されるのが目に見える。

ヒゲも知ってるだろうが

こいつにだけは頼りたくない。

というかなんで付いて来てんだ?

義軍は解散したんだぞ。

他の義兵達はとっくに帰ってしまったぞ。

ははぁん。

お前は官職与えられなかったから

俺から甘い汁吸おうって魂胆だろ。

側近は張飛と簡雍だけでよいわ。

ガツンと直接そう言ってやりたいが、

怒らすと俺が殺されるかもしれん。

なので張飛に伝言を頼むと、

この豚は

ヒゲがいないと嫌だ。

義兄弟の契りを交わしたんだから、

死ぬ時まで一緒にいたい

とのたまう。

しかも反泣きになっておる。

ブフォブフィとたいそう見苦しい面だ。

そういや義兄弟か・・・

いらん事してしまったなぁ。

張飛がそこまで言うなら仕方ない。

俺の安月給で3人面倒見れるだろうか・・・

まぁヒゲ豚には力仕事でもしてもらって

自分の食い扶持ぐらいは稼いでもらわんとな。

働かざるもの食うべからずだ。

ともかく十常侍がなんだろうと知ったこと無いが、

張鈞のあの言葉が気になるので

うちの物知り簡雍にでも聞いてみるか。

図々しく豚に背負われてる怪我人の簡雍は、

俺が教えてくれと頼んだとたん顔が明るくなる。

はいはいお前は物知りで俺は無能だよ。

さっさと教えろトドメを刺すぞ。

弱弱しい声で簡雍が講釈を垂れる。

十常侍は朝廷に仕える宦官で、

十人いるから十常寺ではなく、

中常侍と言う官位の

張譲を筆頭とした十二人の宦官集団だ。

今の皇帝の霊帝に寵愛され、

裏で朝廷を操ってすき放題しておる。

劉備以上に貪欲な集団だか・・・

最後まで言うか言わないかでぶん殴ってやった。

お前は俺を相変わらずなめてるな。

今の一撃で死んでしまったかもしれん。

豚が心配そうに介抱する。


そんな奴捨て置けい



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posted by うさんく斎 at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第三章 反董卓連合編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年01月06日

第68話 これが常識

ひ、暇だ。

毎日がのんびり過ぎて辛い。

平和な事は良い事だが

こう何もないとやる気が無くなる。

俺達は安喜県に着いて早速村の治安を守ってるのだが、

守るも何もこんな田舎じゃ事件は起こらない。

逆に考えれば俺が赴任したからかもしれんけどな。

俺様の御威光によって民達は幸せそうだ。

張鈞の言う十常侍の「じ」のかけらもないしな。

ヒゲ豚共は民に交じって農作業や家畜の世話をしておる。

図々しい奴は文官向きだから俺の補佐役だ。

うむうむ。

せっせと汗を流すのはいいことだのう。

しっかり働いて俺の評判をもっと上げろ上げろ。

ところがこの平和な時が続かないかもしれなくなった。

朝廷からこの安喜県に巡視しにお偉いさんが来た。

巡視と言うか尋問だなこれは。

巡視官の督郵って野郎が俺に色々突っかかって来る。

なんで俺が犯罪を犯したことになってるんだ?

最初は何がなんやら分からなかったが、

よくよく聞いてみると

酒代を踏み倒したのを告発されたらしい。

あのオヤジか…

なんともしつこい野郎だ。

しかも十常侍の耳に入ってしまい

俺はもうお終いだと督郵はうすら笑みをあげている。

沙汰有るまで謹慎してろと命じられてしまった。

だが朝廷を牛耳る高位宦官の中常侍が

こんな田舎の下っ端役人の事なんか

気にかけるかよと思ったが、

真偽は分からないのでどうしようかと思案していると、

簡雍がいやらしい目つきをしながら寄って来た。

こいつがこういう顔の時は自信がある時だ。

かなり鬱陶しいがここは仕方無い。

なんだと聞いてみると、

袖の下をヒラヒラさせている。

ははぁん。

督郵は最初から俺をどうこうするつもりなどなく、

賄賂をよこせと暗に言ってるのだな。

俺はこういうこと大好きだ。

このご時世不器用でクソ真面目なやつより

長いものに巻かれた奴が出世するんだよ。

図々しい奴と目を合わせお互い高笑いする。

すぐさままとまった金を用意せいと命令し、

ヒゲ豚にも説明をして

明朝にでも挨拶しに行くと決めた。

へへへ督郵どの。

俺は物分かりいい奴だろ?


これからも御贔屓にぃ。



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2009年01月07日

第69話 すべて台無し

ヒゲと豚は俺が督郵に賄賂を贈るのが

なんとも気に入らないらしい。

二人とも説明を受けると憮然とした態度で

さっさと村の居酒屋に繰り出してしまった。

まぁ単細胞のお前たちには

この俺の思慮深い行動は理解できないかもな。

そりゃあ俺だってこんなことはしたくない。

もったいないもの。

だが出世の為の投資と思えば何とも思わない。

これが今の世の流れだからな。

そこんとこは図々しい奴もわかっておる。

嬉々とした態度でいくら包もうかと俺に聞いてくる。

たくさん出したいが所詮田舎の下っ端役人だ。

これで満足するかどうか分からないが、

おいおい追加していけばよいだろう。

細く長く焦らずいこう。

最初に高額を贈れば今後足元を見られかねないからな。

こうして準備を整え床についた。

・・・・・

何だか外が騒がしい。

いつもは雀たちの鳴き声で目覚めるんだが、

今日はちと様子が違う。

寝ぼけながらもよくよく耳を澄ますと

豚がなんだか喚いている。

なんだ?

事件だとしたらこの俺が解決せねばならん。

しかし今までこんな騒ぎになったことがないので

恐る恐る窓の隙間から覗いてみる。

おお、すごい人だかりだ。

その中心にいるのが豚と・・・・



と、督郵じゃないか。

しかも木に縛り付けられて豚に木の枝で殴られている。

おいおいおいおいおい。

何してんだよこの豚野郎。

あわてて外に出て豚を止める。

簡雍は諦め顔でヒゲに捕まっている。

一体何事だと近くの村民に聞くと、

早朝まだ酔いが残ってる豚とヒゲが

督郵を屋敷から引きずり出して

口論になって今に至ったらしい。

督郵は俺に助けてくれとせがむ。

豚を遠くにやりとりあえず縄を解く。

督郵の側近達は無残な姿で捨て置かれてる。

今度は俺が怒られる番だ。


これで何もかも台無しだ…





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2009年01月08日

第70話 やっちゃった

すいませんすいませんすいません。

俺は故郷以来の特技である土下座作戦に出た。

こういう時は下手な言い訳はぜず

へりくだって謝り倒すのが一番だ。

しかし督郵は一筋縄ではいかなかった。

督郵であるこの私をこんな目に合わせるなんて

ただではおかないからな。

と捨て台詞を吐き、

ふらつきながら屋敷へ帰って行った。

こいつぁまずい。

張本人である豚の首でも差し出さないと

許してもらえそうにない雰囲気だ。

そりゃそうだな。

賄賂貰えると思いきや

早朝から豚に引きずりまわされてんだもんな。

これで怒らない奴はいない。

とりあえず督郵の治療が終わったら、

賄賂を持って様子を見に行こう。

まだ何とかなるかもしれんからな。

と言うか督郵って人の名前じゃ無かったんだな。

官職の名前だったらしい。

まぁ今となってはどうでもいいが…

ついにやらかしてくれたな張飛よ。

今までも危うい時は多々あったが、

今回ばかりはどうにもならん。

何故あんな馬鹿な真似をしたのだ?

何々、関羽の兄貴にそそのかされてだと?

ほほう。

そういや昨晩お前達は二人で飲んでたんだんだな。

ヒゲがそそのかしたのも許せないが、

そのすぐ感情的になるのはお前の悪いクセだ。

今すぐにでも叩き斬ってやりたいが

それをしたところで何の得にもならない。

ヒゲにも問いただすと、

男として当たり前のことをやったまでだとのたまう。

そりゃ正しい事なんかもしれんけどな、

物事には順序ってもんがあってだな…

と説教してやろうかと思った矢先

督郵からお呼びが掛った。

もう治療が終わったのかと屋敷に向かう。

そこで俺は散々に督郵に罵倒され尽くす。

今回の件は上奏か十常侍に報告するからなと脅され、

もし許してほしいなら慰謝料を渡せと。

もちろん最初から賄賂を出す予定だったから

そっとお金を渡すと中身を見た督郵は笑い出す。

こんなちっぽけな額では話にならん、

もっとたくさんよこせ、

そして美女と宝石を後日屋敷に届け・・・

この時俺は自分でも何をしたのか分からなかった。

気づいたら目の前に督郵の無残な死体がある。

伝家の宝刀の雌雄一対の剣には血がついていた。

とぼとぼと屋敷を出る。

しばらくして屋敷から女中の悲鳴が聞こえた。

関羽も昔役人を殺した。

張飛は督郵を殴り倒した。

そしてこの俺はその督郵を殺した。

自分で言うのもなんだが、

黄巾賊討伐で活躍した義軍の将は


犯罪者集団だな。

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2009年01月09日

第71話 根無し草

不思議と心は落ち着いていた。

役人殺しは大罪なのにもかかわらずだ。

殺される運命だったんだよな督郵は。

自分の屋敷に戻るとヒゲ豚図々しい奴が駆け寄ってきた。

三人は俺の様子をみて察したらしい。

最初は驚き戸惑っていたが

督郵を殺したと確認すると拍手喝采してくれた。

豚はさすが長兄と誉めたたえ、

図々しい奴はこんな度胸があったのかと驚かれ、

あのヒゲは目こそ合わさないが

偉そうに頷いておる。

まぁ責められるよりかは気持ちいいいが、

俺達は犯罪者になってしまったのだからな。

ゆっくりもしてられん。

督郵が戻って来ないともなれば

朝廷は追手を差し向けてくるだろう。

短い間だったが官職なんざクソくらえだ。

こんな田舎の下っ端役人だから

上にへこへこしなきゃならねーしな。

最低でも太守ぐらいにはならないといかんな。

ともかく一刻も早くここを出なければならん。

さぁどこへ行こうかのう。。。

都に近いところは駄目だからな、

故郷に向けてとりあえず出発しよう。

むろん故郷にも追っ手が来るかもしれんのう。

気をつけなければ…

こうして俺達は慌ただしく準備を終え、

安喜県から脱出した。

関所があれば迂回して回避し、

官軍ぽいのがいれば反転して逃げる。

また行軍しっぱなしの旅か…

とんだ根なし草だな俺達は。

寒くなってきたしそろそろ飽きてきた。

どうせ追われるのなら、

安喜県からもっと略奪すりゃよかったわい。

しかし故郷に無事に帰ったところで

母ちゃんはどんな顔するだろうか。

初陣からろくに連絡もしなかったし、

役人になってからも仕送りなんざ一回もしていない。

顔わせにくいのう。

故郷に帰るのはもっと出世してからだな。

そうしようそうしよう。

とりあえずどこでもいいから早く


寄生させてくれ


posted by うさんく斎 at 00:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第三章 反董卓連合編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年01月10日

第72話 這い上がる

いかにも山賊ですって集団に取り囲まれた。

多分黄巾賊の残党であろう。

命が惜しけりゃ金目の物と食糧を置いてきな

と、決まり文句をほざいてきやがった。

それはこっちの台詞じゃわい。

俺達もここ数日満足に食い物にありつけてない。

飢えと寒さで苛々してる時に来るなよ。

俺達の姿なりを見れば分かるだろ馬鹿ども。

話し合いで解決できればよいのだが、

こっちは単細胞揃いだ。

気がつけばヒゲと豚が散々に打ちのめしていた。

運が悪かったな山賊ども。

もっと相手みて行動しなされ。

山賊達の死体を物色する俺達。

堕ちるところまで落ちたな。。。

今は生きるために必死だ。

なんだこいつら何にも持ってないじゃないか。

まぁ持ってたら襲わないわな。

そうして俺達はこのまま野営することにした。

すっかり夜も更けまどろんでいると、

複数の蹄の音が近づいてくるのがわかった。

また山賊か?

急いで仲間を呼び起こした。

何者だっ?

と声をかけられる。

まずお前たちが名乗れと思ったが、

相手は大勢だし、俺達は追われてる身だ。

事を荒立ててはならんので

適当に旅の者と伝えた。

そうするとそいつらは周りの山賊の死体を見て、

お前たちが成敗してくれたのか?

そいつらは黄巾賊の指名手配人だ。

褒美を取らすのでこれから主君の元へ

連れて行ってやろう。

とこっちが呆然としてる間に決められてしまった。

おおおなんという展開だ。

やはり良い事をすると返ってくるんだな。

さぁどこへでも連れてってくれ。

お前たちの主君とやらは誰なのだ?

何?公孫讃だと?

若かりし頃、廬植のじじぃの下で

一緒に学んでいたモヤシの公孫讃か?

そういやあいつはいいところの坊ちゃんだったな。

こいつぁ都合が良い。

これを利用しない手はないな。


待ってろよモヤシ。


posted by うさんく斎 at 00:52 | Comment(1) | TrackBack(0) | 第三章 反董卓連合編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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